ものしり知識

太田かるたの誤記


歴史の解釈と判断というのは、難しいものです。本屋さんで並んでいる本やテレビ時代劇で放送されている内容というのは、必ずしも正しいものではありません。もちろん各市町村発行のものもそうです。全国の神社寺院、史跡等の表記においても、それが全て正しいものと認識せず、自ら調査研究していく必要があります。

本日は、『太田かるた』について述べさせてもらいます。

平成17年3月28日、当地新田郡尾島町世良田は太田市世良田町として市町村合併を致しました。
翌年11月に市民憲章の普及推進の一環として、太田市かるたというものが製作販売(525円)されております。

当サイトでも報告致しましたが、東照宮も『と』の読札として取り上げられました。
その後、説明文を見て驚かされました。なんと和暦が間違っているではありませんか。
東照宮の正遷宮は21年(1644)10月11日です。しかし、正保元年(1644)と明記されているのです。

これをお読みのたくさんの方は、おそらく単なるミスプリントであると感じるかと思いますが、この説明文に関しては一切に当宮が関わっていなかったことなのです。
当宮に校正依頼もなく、作成委員会がご担当されて、その方々の解釈のみで作成されていたものだったのです。

市民からは、この件の電話や来宮時でご指摘されて、大変困りました。

もちろん当宮のことでありますので市民推進課の方へご指摘させてもらい、増版の際には当宮校正の元に新たに作成させてもらうことをお願い致しましたので、次回製作時には正式なものが出来上がっているのであろうと期待しております。

ご迷惑おかけしましたこと心からお詫び申し上げます。この件は、また後日にこちらで報告させてもらいます。


2007年07月27日(金) No.14 (ものしり知識)

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