重要文化財


戦前の日本の文化財保護は、明治4年(1871)の古器旧物保存方の布告に始まり、明治30年(1897)の古社寺保存法の制定、昭和4年(1929)に国宝保存法の制定。昭和8年(1933)の重要美術品等の保存に関する法律の制定として保護されてきた。
当宮では、昭和18年(1943)11月に鉄燈籠が『重要美術品』に指定されている。
昭和25年(1950)には、文化財保護法が制定。同年、当宮境内の普光庵跡が『群馬県指定史跡』に指定。翌年には当宮の真言院井戸も同様に『群馬県指定史跡』となっている。
文化財保護法はその後、大幅な改正が行われつづけ現在に至っている。

重要文化財という表記は、文化財保護法に基づき国(文部大臣)が指定した文化財であることを示しており、『重文』のみと略称されることがある。
しかし地方公共団体の指定でありながら、『○○県指定』や『○○市指定』を付けずに『重文』のみの表記をされているところもある。それが故意か無知であるかは分かりませんが、ご注意されてみるとよいでしょう。通例では、地方公共団体(都道府県・市町村)指定の文化財に対しては、『○○県指定』や『○○市指定』と冠に付けるものとなっております。

さて、群馬県に於ける『重文の神社』はというと、6社が指定されております。内、拝殿と本殿を対として全ての建物が指定されている社は4社となっている。

● 東照宮(世良田東照宮)・・・東照宮 本殿(附 厨子及び須弥壇−1具)、唐門 、拝殿(附 鉄燈籠−1基、棟札7枚)、太刀 拵銀造沃懸地太刀 銘了戎

● 貫前神社(富岡市一の宮1535)・・・本殿(附 棟札−2枚)、拝殿(附 棟札−1枚)、楼門

● 妙義神社(富岡市妙義町妙義3) ・・・本殿・幣殿・拝殿(附 神饌所−1棟、透塀−1棟、棟札−1枚、銘札−1枚、旧屋根銅瓦−1枚)、唐門、総門

● 榛名神社(高崎市榛名山町849) ・・・本社・幣殿・拝殿・国祖社及び額殿・神楽殿・双龍門・神幸殿・随神門

当宮では更に、平成12年(2000)11月1日、新田荘遺跡の一つとして境内地全てが『国指定史跡』に指定されております。

文化庁で現在指定されている『重要文化財』の建造物は、2,317件(4,178棟)となっております。普段これらの『重文』建造物がある地域に住まわれている方々は、見慣れたものという当然なものとして感じられてはおられないでしょうか。
それらは、日本の歴史や文化を知るための資料であり、貴重な文化財であるといっても過言ではありません。文化財保護予算というのも削減されている傾向にあるなか、ここをお読みになっていただいている皆さんだけでも再認識し、護るという立場の一員となって頂けることを願っております。

※ 当宮では、文化財保存会である三ツ葉葵会の入会をご案内致しております。何卒、趣旨及び会則をよく御含みの上、御賛同下されますようお願い致します。
三ツ葉葵会 ご入会案内ページ 
http://www.net-you.com/toshogu/yuigon.html
2007年08月31日(金) No.24 (ものしり知識)

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