ものしり知識

台風9号


近年の台風による当宮大被害は、昭和40年(1965)9月17日の台風24号の時であった。
それまで、境内に鬱蒼と生い茂っていた杜が全てと言って良いほど薙ぎ倒されてしまった。
幸い御宮への直接被害はなかったものの「杜なくして神社なし」と云われる景観は見るも無残なものであった。

    

【昭和40年御社殿御修復時の災害】 

今回の台風9号関東上陸ということで、昨晩は睡眠もとれず朝を向かえてしまった。
外が明るくなり始めた頃、傘を差し境内をくまなく巡回。御宮への被害はない、このことが一番の安心である。
昭和40年時に失った杜も多くの崇敬者によって甦り、今現在も三ツ葉葵会青年部員により毎年植樹がされている。
台風上陸前、御宮を取り囲む朽ちて危険と思われる木々は全て調査伐採していた。
昼夜の警護や事前対応も御宮を護る神職の大切な務めであるが、過ぎ去った台風の後の境内清掃も日々の清掃以上のものである。
2007年09月07日(金) No.28 (ものしり知識)