世良田東照宮の御神域桜


本日、上毛新聞の社会面「上州の一本桜」の項に世良田東照宮の群馬県一巨木な『御神域桜(ソメイヨシノ)』が紹介されました。



環境省登録【東照宮御神域桜】2007年計測

●根元周囲・・・4.40メートル
●胸高周囲・・・3.60メートル
●目通周囲・・・3.60メートル
●枝張東西・・・20.00メートル
●枝張南北・・・20.00メートル
●樹   高・・・20.00メートル
●樹齢推定・・・不明

ソメイヨシノには、『60年寿命説』という俗説が云われております。

数年前、境内のソメイヨシノの一本が突然に枯れてしまい、已むを得ず切り倒すこととなりました。切り株を見ると中は空洞となり硬い表皮のみの状態でありました。 
これが約60年から70年と云われるソメイヨシノの寿命だったのでしょう。

この俗説を覆す画像↓をご覧下さい。



驚くことに、内部を活用し新しい若木が生み出されています。

このソメイヨシノは、5年程前までは二股に分かれており、空洞部分に覆いかぶさるように枝がありました。しかし長い年月により腐敗、余儀なく枝を切断をすることとなりました。
元幹内部には腐敗した大鋸屑が密集。雨の浸入により更なる腐敗を抑えるため、大鋸屑を全て取り除きました。

全てを取り除いた時、新たな若木が内部で成長していることが判明されたのです。

おそらく腐敗した大鋸屑が肥料の役割を果たし、発芽の栄養源と保護が成されて新たな若木を育成させていたのでしょう。

『御神域桜』の幹画像↓をご覧下さい。



硬い表皮内に別の幹が幾重にも重なりあっているのが分かり頂けますでしょうか。
こちらも内部に新たな若木が生まれ、元々の桜の樹皮を押し広げながら一体となり、年々押し広げて巨木となっているのです。

『ソメイヨシノの60年寿命説』。ソメイヨシノに適した環境にあれば、表皮を残して再生し続ける桜であり、この俗説は異なるものであると思われます。

樹齢年数不明の『御神域桜』。そして東照宮境内のソメイヨシノの全てが、樹皮のひび割れを起こしながら現在も成長をし続けております。
おそらく何百年と東照宮境内で綺麗な花を咲かせることでしょう。







2010年04月09日(金) No.211 (ものしり知識)