雲板(群馬県指定重要文化財)
大正十五年に手水含を現在地に移転するため、杉の根を掘り起こし作業中に発見された物で、鎌倉時代初期に中国から禅宗と共に伝えられた物ではないかと言われている。この雲板は
昭和五十一年五月七日群馬県重要文化財の指定となった。
懸仏 彌勒菩薩(群馬県指定重要文化財)
天正四年二月一日(約四百年ほど前)人皇第百六代正親町天皇の御代に奉納された物で材質は鉄製、径二十九糎の円盤形をした表面に高さ一、六糎の厚さで柔和な顔をした彌勒菩薩が半肉彫りに鋳出され、菩薩の内円部に鍍金の跡が残っている。裏側には
「奉鋳立彌勒菩薩御正体上野(クニ)群馬郡惣所宮所天正十四年丙戊歳二月一日欽言・小島美作守定吉」の銘がある。
懸仏 普賢菩薩(群馬県指定重要文化財)
天正十七年三月九日(約三百九十年ほど前)人皇第百七代後陽成天皇の御代に奉納された物で径九、四糎の青銅板の表面に
「総社大明神」とあり、六牙の象に乗った普賢菩薩が線刻され、上部に釣り下げ用の穴が二カ所ある。こちらも群馬県重要文化財に指定されている。